SUSTAINABILITY
私たちイーオクトが考える「サスティナビリティ」とは、難しいことではなく、
誰もがただほんの少し、日々の暮らしを、消費行動を見直して、行動を変えること、進化すること。
マイクロシステムAB 工場訪問記2006
MQ・Duotexの生産工場はポーランド
ポーランドの首都ワルシャワからウッジヘ
テキスタイル産業で長い歴史を持つウッジ市(ポーランド)にマイクロ・システムABの生産工場があります。2006年6月、弊社社長 高橋百合子がORWAKワールドコンファレンス出席後、工場を訪問しました。
ワルシャワからウッジヘ2時間、緑の田園地帯をドライブです。同行はストックホルムから空路到着したマイクロ・システムABのJan Skold社長、案内はポーランドで生産部門として製造・輸出を一手に担うマイクロ・システムABのMarek Stefaniak(マレック・ステファニック)社長と日本との窓口Hanna Janvsiak(ハンナ)。
ウッジは古くから織物産業で名を馳せ、さらにその技術の高さが現在に至るまでこの地をテキスタイルのメッカとしています。名門国立ハイエンジニアリングスクール(大学)があり、マイクロ・システムABは同大学との産学協同で研究開発を行い、その優れた先端技術により時代の先をいく清掃に特化した
マイクロファイバーDuotexを開発し続けています。
EU(欧州共同体)もテキスタイル研究への莫大な投資を行っています。
マイクロ・システムABの先端技術・産学協同研究
ISO9001認証を取得済して製品に仕上げる一貫生産。
社長であるMarekファミリーは旧ソ連時代、テキスタイルの大工場経営者、業界へのコネクションが強みです。
国立テキスタイル研究所・ポリテクニカルユニバーシティの女性博士、Kryotyna Doran教授との共同研究でマイクロファイバー製品を用途に応じて進化させつづけ、他メーカーの追随を許しません。
こうしてマイクロ・システムABが誇る世界唯一Duotexマイクロファイバーが誕生しました。
ヤーンをツィスト(ねじる)して吸水性を増し、清掃表面を滑りやすくして身体への負担を軽減しました。
マイクロファイバーをさらにミクロに分裂させると、マイクロファイバーの特性をいかした、どんな清掃表面でも入り込む微細なファイバーになり、吸水性にすぐれ、ほこりを吸い寄せる吸着性を帯び、水の表面張力をやぶることから、水が洗剤の役割を果たします。
Duotexマイクロファイバーでは世界で同社だけのスチーム処理技術によりファイバーを分裂させます。製造時の環境負荷を最小にすると同時に500回洗濯保証ができる耐久性を生み出します。
マイクロ・システムABの染色工場は厳重な環境管理の下で生産
織り上がった生地を染色するのは、ウッジ染色工場で行います。
染色は環境保護のための厳しい規制のために専用工場で行われます。
染料を決して外部に流さないよう厳重な環境保護対策の元で通常行われている工程を上回る手数をかけて染め上げます。MarekもHannaも卓越した技術を駆使
したDuotex製品への誇りを、また、マイクロ・システムABのJanはスウェーデンでの浸透ぶりを熱く話してくれます。
その思いを聞いているうちに、Duotexマイクロファイバーがいかに日本の清掃現場に必要か、1日も早く日本マーケット
に浸透させたいという強い気持ちが知らず知らずに胸を満たしていきました。
ワルシャワ、マイクロ・システムAB訪問
ベテランの女性達が丹念に縁がかりをしています。
閑静な街の一角にマイクロ・システムAB本社・縫製工場があります。
ここで女性作業員達がミシンをはしらせ一枚づつ手縫いの縁かがりで製品を仕上げています。耐久性が優れていることの一つの重要な要素です。マイクロ・システムABが開発する全製品はDoran教授の開発したユニバーサルマイクロスコープで分析。ます。その技術を駆使して、自社製品の優秀性が立証され、また自社製品の次なる研究開発がなされます。
進化していくDuotexマイクロファイバーがここで生まれてきています。
この5つのGOALをめざして、日々研究開発をし進化し続けているのがDuotex。
1) 吸水性
2) 高い清拭効果
3) ダストをよく吸い付ける
4) エルゴノミクス(作業性のよさ・作業者の負担の小ささ)
5) 洗濯の容易さ:95°CでOK
ファイバーのコンポジション、ストラクチャー、ヤーンのテンションや種類などなど、いくつかのヤーンをからませて1本の糸ができあがります。またこの組み合わせで、特徴が変わるのです。
作業性がよいモップ、吸水性が優れているなど、用途や目的に応じたオリジナル製品を生産できるのが世界唯一の大きな強みなのです。
国民の努力で見事に復元されたワルシャワ市街
2泊3日のみじかいポーランド滞在。
合間を縫ってワルシャワ市街に繰り出しました。ワルシャワは、第二次世界大戦で大きな打撃を受け、日本同様、街は破壊されました。ポーランド人はその歴史ある街並みを愛し、大きな努力で見事に復元しました。
季節は夏、明るい夜に人々が繰り出しそぞろ歩きを楽しんでいました。
典型的なポーランド料理をご馳走になって、おなか一杯でぐっすり。
ほかの取り組み
イーオクトのすべての軸である「サスティナブル」について、詳しくご紹介します。
わたしたちのサスティナビリティへの幕開けは1990年10月から。イーオクト代表、高橋百合子による環境先進国スウェーデンの「リサイクル社会を実現するための環境機器」輸入事業開始…